ヤブニッケイとは?
やぶにっけい
ヤブニッケイは、西日本から沖縄の照葉樹林に自生するクスノキ科の常緑高木で、シナモンの近縁種として葉や樹皮に芳香を持つことで知られています。
ヤブニッケイ(薮肉桂、Cinnamomum japonicum)は、クスノキ科ニッケイ属に属する常緑高木で、日本では本州の関東以西・四国・九州・南西諸島に分布し、朝鮮半島南部・中国・台湾にも自生しています。温暖な沿岸部や低山の照葉樹林に多く見られます。
樹高は10〜20メートルに達し、樹皮・葉・枝をもむとシナモンに似た独特の芳香があります。これはニッケイ属に共通するシンナムアルデヒドなどの精油成分によるものです。葉は対生〜亜対生し、3本の主脈が目立つ三行脈が識別の重要な特徴です。
ニッケイ属の中でも、食用・香辛料として最も重要なのはセイロンシナモン(Cinnamomum verum)やシナニッケイ(Cinnamomum cassia)です。ヤブニッケイも樹皮や根皮が「ニッキ」として和菓子や清涼飲料(ニッキ飴、京都の八ッ橋など)に使われることがあります。
果実は黒紫色の液果で、熟すと野鳥に食べられ種子が散布されます。クスノキと同じ科に属し、その葉の香りにはクスノキに似た清涼感もあります。庭木・公園樹としても利用され、照葉樹林の代表的な構成種のひとつです。
使い方・例文
西日本の照葉樹林でヤブニッケイの葉を一枚ちぎってもむと、シナモンに似た甘い香りがします。根皮はニッキとして八ッ橋などの和菓子の香りづけに使われることで知られています。
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