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ムヨウランとは?

むようらん

ムヨウランは葉を持たず菌類から養分を得て生きる腐生ランで、薄暗い林床にひっそりと花を咲かせます。

ムヨウラン(無葉蘭)は、ラン科ムヨウラン属(Lecanorchis japonica)に属する腐生植物(菌従属栄養植物)で、日本朝鮮半島中国などに分布します。名前のとおり葉を持たず、光合成を行わないため、生育に必要なすべての有機物を菌根菌から得て生活します。

植物体は地上に出ると細い花茎のみで構成され、高さは20〜40cm程度。茎は薄褐色から淡紫色を帯び、葉は鱗片状に退化しています。花期は5〜7月で、茎の先端に小さな白色〜淡紫色の花を数輪つけます。花はランらしい形をしていますが、完全には開かずに閉鎖受粉することも多いと言われています。

腐生ランとしての生態は次のような点で特徴的です。

  • 光合成をせず、菌根菌を介して有機物を得る
  • 葉緑素を持たないため、緑色の部分がない
  • 生育できる環境が限られ、移植はほぼ不可能
  • 花茎だけが地上に現れ、花が終わると枯れてしまう

環境省レッドリストに準絶滅危惧(NT)として掲載されており、森林の減少や土壌環境の変化により個体数が減っています。林床の落ち葉の中に埋もれるように生育し、探すのが難しい植物です。

使い方・例文

「深い山の林の中を歩いていると、緑のない細い茎が数本立っているのを発見した。ムヨウランだと気づいたときは、神秘的な腐生植物との出会いに感動した」といった、野草観察や植物調査の場面で登場します。

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