ムシクイ属とは?
むしくいぞく
ムシクイ属とは、スズメ目に属する小型の鳥類の属で、木の葉の間を動き回りながら昆虫を捕食することで知られる地味な体色の渡り鳥のグループです。
ムシクイ属(学名:Phylloscopus)は、スズメ目ムシクイ科(旧分類ではウグイス科)に属する鳥類の属で、ユーラシア大陸を中心にアフリカにも分布する約70〜80種を含む大きなグループです。日本ではメボソムシクイ・センダイムシクイ・エゾムシクイなど複数の種が繁殖・渡来します。
ムシクイ属の主な特徴は以下のとおりです。
- 体長10〜12センチメートル程度の小型種が多く、緑褐色・黄緑色・褐色系の地味な体色で葉の間に溶け込む
- 樹上を素早く動き回りながら葉の裏などに付いた昆虫や小型の節足動物を捕食する
- 外見が似た種が多く、識別には鳴き声(さえずり)が重要な手がかりとなる
- 多くの種が長距離渡りを行い、春秋に日本を中継地として利用する
- 眉斑(まゆじま)の有無や体の緑みの強さなどが種を見分けるポイントとなる
ムシクイ属は、生態系において害虫駆除に重要な役割を果たしており、特に春の森林での個体数は多く、昆虫の発生を抑制します。分子系統学の研究が進み、従来は1属だったグループが細分化される議論もあり、分類学的に活発な研究が行われている属の一つです。
使い方・例文
春の渡りの時期に雑木林を歩くと、梢でせわしなく動き回りながら虫をついばむムシクイ属の鳥を見かけることがありますが、似た種が多いため「チョチョビー」などの鳴き声で種を判別するのが一般的です。
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