ミナミオキアミとは?
みなみおきあみ
ミナミオキアミとは、南極海を中心に大量に生息する小型甲殻類で、海洋生態系の基盤を担う重要な生物です。
ミナミオキアミ(学名:Euphausia superba)は、オキアミ目オキアミ科に属する小型の甲殻類です。英語では「Antarctic krill(アンタークティック・クリル)」とも呼ばれます。南極海(南大洋)を主な生息域とし、体長は成体で5〜6cm程度、体重は約1〜2gです。
ミナミオキアミは南極の海洋生態系において中心的な役割を果たす「キーストーン種」です。植物プランクトンや海氷藻類を食べ、それをペンギン・アザラシ・クジラ・魚類・海鳥など多くの動物に食べられることで、南極の食物連鎖全体を支えています。その生物量(バイオマス)は地球上で最も多い動物種の一つとされており、数億トンにも及ぶと推定されています。
ミナミオキアミの特徴や重要性には以下があります。
- 群れで行動し、密集した群れは海面を赤く染めるほどの規模になる
- 夜間は海面付近で摂食し、昼間は深海へ潜る日周垂直移動を行う
- オキアミ油はEPA・DHAなどオメガ3脂肪酸が豊富で、健康食品として注目されている
- 漁業資源としても利用され、釣り餌や養殖飼料、健康食品原料として流通している
地球温暖化に伴う南極の海氷減少がミナミオキアミの生息環境に影響を及ぼすことが懸念されており、南極生態系全体の変動を左右する重要な指標生物でもあります。
使い方・例文
サプリメントの「クリルオイル」はミナミオキアミから抽出した油を原料とするもので、魚油よりも吸収が良いオメガ3脂肪酸として市場で広く販売されています。
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