マリー・カザレスとは?
まりーかざれす
マリー・カザレスは、スペイン内戦を逃れてフランスに渡ったスペイン出身の女優で、フランス映画と舞台で独自の存在感を放った20世紀を代表する演技者です。
マリー・カザレス(Maria Casarès、1922年〜1996年)は、スペイン・ラ・コルーニャ生まれの女優です。父親はスペイン共和国の首相を務めたサンティアゴ・カサレス・キロガであり、スペイン内戦後にフランスへ亡命しました。
フランスに渡った後、パリの演劇学校で学び、舞台女優として頭角を現しました。やがて映画にも進出し、その深みのある眼差しと情感豊かな演技で注目を集めるようになります。
映画においては、マルセル・カルネ監督の作品や、ジャン・コクトーが監督した『オルフェ』(1950年)での「死の女王」役が特に名高く、幻想的・詩的な作風の映画にその存在が深く刻まれています。コクトーはカザレスの神秘的な美しさと演技力を高く評価し、彼女を主要な作品に起用し続けました。
舞台ではコメディ・フランセーズにも在籍し、古典悲劇から現代劇まで幅広いレパートリーをこなしました。フランス語を母語としない出自を持ちながらも、フランス演劇界の頂点に立った稀有な存在として評価されています。また、作家アルベール・カミュとの長期にわたる交際でも知られています。
使い方・例文
「マリー・カザレスの名は、コクトーの映画『オルフェ』で彼女が演じた「死の女王」の印象的な姿とともに語られることが多い。」
この用語をシェア
最終更新: