マラベディとは?
まらべでぃ
マラベディは中世スペインで流通した小額銅貨で、イベリア半島の経済史において長期間にわたり使用された通貨単位です。
マラベディ(Maravedí)は、中世から近世にかけてスペインおよびポルトガルで使用された通貨単位、および硬貨の名称です。その起源はムラービト朝時代のアラビア語貨幣名「ムラービティー」に遡るとされており、イスラム支配下のイベリア半島で流通していた金貨がキリスト教諸王国に取り入れられ、やがて独自の貨幣制度として発展しました。
マラベディは時代によってその素材と価値が大きく変動しており、当初は金貨として鋳造されていましたが、その後銀貨・銅貨へと移行し、価値も徐々に下落していきました。レコンキスタ(国土回復運動)が進むにつれて経済規模が拡大し、より高額の通貨が流通するようになった結果、マラベディは小額硬貨の地位に落ち着きました。
カスティーリャ王国やアラゴン王国の治世において、マラベディは一般庶民の日常的な取引で広く使われました。コロンブスの航海資金の一部もマラベディで計算されており、大航海時代のスペイン経済においても重要な役割を担っていました。
その後、スペインの通貨制度改革によりレアルやエスクードなどの新通貨が主流となるにつれ、マラベディは実質的な流通から姿を消しましたが、会計単位としてはしばらく残存しました。現在では歴史・貨幣収集の分野でその名が知られています。
使い方・例文
「コロンブスの航海費用はマラベディで支払われた」のように大航海時代の経済や貨幣史を扱う文脈で登場します。古銭コレクションの分類でも「中世スペイン貨幣」として言及されます。
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