カウリ貝とは?
かうりがい
カウリ貝とは、アジアやアフリカなどで古代から貨幣として広く使われた小型の巻き貝です。
カウリ貝(cowrie shell、子安貝とも)は、タカラガイ科に属する光沢のある小型の巻き貝で、その入手しやすさと耐久性から世界各地で貨幣として利用されてきた歴史を持ちます。学術的には「タカラガイ」とも呼ばれます。
カウリ貝が貨幣として用いられた地域は広範にわたります。
- 中国:殷(商)の時代(紀元前17〜11世紀頃)から貨幣として使われ、「貝」の字が財・貨・賀など経済・価値に関わる漢字に含まれる由来となった
- 南アジア・東南アジア:インドやタイなどで広く流通
- アフリカ:西アフリカを中心に大西洋奴隷貿易の時代まで重要な交換媒体として機能
- 太平洋諸島:装飾品と貨幣を兼ねる形で使用
カウリ貝が貨幣として機能した理由は、偽造が難しく、小さく持ち運びやすく、数えやすい点にあります。また光沢のある美しい外観が希少価値を高め、装飾品としての役割も果たしました。
ヨーロッパ列強がアフリカとのカウリ貝交易を通じて大量供給した結果、インフレが起きて貨幣としての価値が崩壊した地域もあり、植民地時代の経済史においても重要な事例として研究されています。現在は古銭・考古学・経済人類学の分野で注目される存在です。
使い方・例文
古銭コレクションの文脈で「アジアや中国の古代貨幣」としてカウリ貝が登場したり、経済史の授業で「世界最古の貨幣のひとつ」として紹介されたりします。
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