ラガとは?
らが
ラガとは、インド古典音楽の根幹をなす旋律の型であり、時間帯や季節・感情と深く結びついた音楽的枠組みのことです。
ラガ(rāga)とは、インド古典音楽において旋律を構成するための基本的な枠組みのことです。単なる音階ではなく、使用する音の選択・上昇と下降の動き・強調する音・装飾音型・演奏すべき時間帯や季節など、演奏のあり方を総合的に規定する体系です。
ラガという語はサンスクリット語で「色彩」や「感情」を意味し、聴衆の心に特定の感情(ラサ)を呼び起こすことを本質的な目的としています。北インドのヒンドゥスターニー音楽と南インドのカルナータカ音楽の両系統に存在し、それぞれ数百から数千ものラガが伝承されています。
主な特徴は以下のとおりです。
- ヴァーディ(最重要音)とサンヴァーディ(第二重要音)という音の階層がある
- アーロハン(上行形)とアヴァロハン(下行形)が非対称な場合が多い
- 朝・昼・夕方・夜・深夜など演奏に適した時間帯が定められている
- 季節や祭礼と結びついたラガも存在する
演奏家はラガの規則を守りながら即興演奏を展開し、同じラガでも演奏のたびに異なる表情を生み出します。西洋音楽の音階やモードと似た概念ですが、感情・時間・精神性まで包含する点でより包括的な概念です。
使い方・例文
「今夜のコンサートではラガ・ヤマンが演奏された」のように、特定の感情や時間帯と結びついた旋律様式を指して使われます。
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