グロシュとは?
ぐろしゅ
グロシュは中世ヨーロッパで広く流通した銀貨で、複数の国で採用された代表的な中額通貨の単位です。
グロシュ(Groschen)は、中世から近世にかけてドイツ語圏を中心にヨーロッパ各地で広く使用された銀貨および通貨単位です。語源はラテン語の「grossus denarius(太いデナリウス)」に由来し、それまでの薄くて小さいデナリウス銀貨より大きく重い銀貨として登場しました。
グロシュの原型はイタリアのグロッソ(フィレンツェのグロッソ、ヴェネツィアのマッティーノなど)にあり、13世紀にヨーロッパ各地に広まりました。ボヘミアで鋳造されたプラハグロシュ(プラハペニヒ)は特に品質が高く、14世紀には中央ヨーロッパの基準通貨として国際的に流通しました。
神聖ローマ帝国内では地域によって異なる呼称と換算レートで使われ、マイセングロシュ・ライン金貨との換算など複雑な通貨体系の中に組み込まれていました。ドイツでは19世紀の通貨統一まで各邦国でグロシュが流通し続け、プロイセンでは1ターラー=30グロシュという体系が採られていました。
その後、ドイツでマルク制が確立されるとグロシュは廃止されましたが、オーストリアでは1924年から1938年および1945年から2002年(ユーロ導入まで)の間、1シリング=100グロシュという補助単位として使われ続けました。現在は歴史的な貨幣として博物館や古銭市場に多く残っています。
使い方・例文
「中世ドイツの商人が取引でグロシュを使った」のように中世ヨーロッパの経済史や貨幣史の解説で登場します。また、古銭収集の文脈で「プラハグロシュ」として言及されることもあります。
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