大判とは?
おおばん
大判とは、安土桃山時代から江戸時代にかけて日本で鋳造された大型の金貨で、主に贈答や賞賜に用いられた最高額の貴金属貨幣です。
大判は、日本の金貨の中で最も大型・高額なものを指し、一般的な流通よりも儀礼的・贈答的な用途で重んじられた貨幣です。
天正大判は豊臣秀吉の命により後藤徳乗が鋳造したとされ、日本最初の大判として知られています。その後、江戸幕府でも慶長大判・享保大判・天保大判などが発行されました。標準的な大判は縦約15センチ、横約9センチほどの楕円形で、金と銀の合金(金品位はおよそ7〜8割)からできており、表面には桐紋や墨書きが施されています。
額面は十両とされることが多かったものの、時代によって実際の価値は変動しました。将軍が功績ある武将や大名に下賜したり、正月の祝儀として用いたりと、政治的・儀礼的な場面での使用が主流でした。一般庶民が日常の取引で使う機会はほとんどなく、実質的な「威信財」としての性格が強いものでした。
現存する大判は数が少なく、美術品・文化財として高い価値を持ちます。古銭コレクターや博物館での展示においても最重要品のひとつに位置づけられています。
使い方・例文
「大判は江戸幕府が将軍から諸大名への恩賞として下賜した記録が多く、贈答品としての機能が流通手段を上回っていました。」
この用語をシェア
最終更新: