ファーシングとは?
ふぁーしんぐ
ファーシングとは、イギリスで使われていた古い補助硬貨で、1ペニーの4分の1の価値を持ち、20世紀半ばまで流通していました。
ファーシング(Farthing)は、かつてイギリスおよびイギリス連邦諸国で使用されていた補助貨幣の単位・硬貨です。その価値は1ペニーの4分の1(すなわち1ポンドの960分の1)であり、現行の10進法に切り替わる以前のイギリス通貨体系(ポンド・シリング・ペンス)の最小単位として機能していました。
「ファーシング」という語は古英語の「feorthing(4分の1)」に由来します。ファーシング硬貨の歴史は中世にさかのぼり、銀貨として鋳造されたのが始まりです。17世紀以降は銅貨、後にブロンズ貨として製造されました。表面にはイギリス国王・女王の肖像が、裏面にはレン(ミソサザイ)のデザインが描かれたことで知られます。
ファーシングの主な概要は以下のとおりです。
- 使用国:イギリスおよびかつての連邦諸国
- 価値:1ペニーの4分の1(1/960ポンド)
- 廃止:1960年12月31日をもって法定通貨としての効力を失った
- 用途:19〜20世紀前半の日常的な小額取引に広く使われた
ファーシングはその後の10進法通貨制度(1971年導入)への移行に先んじて廃止されており、現在はコレクターズアイテムとして古銭市場で取引されています。「ファーシングにも値しない」という表現がイギリス英語で「価値がない」を意味する慣用句として残っています。
使い方・例文
イギリスの歴史や古銭収集の話題で、ヴィクトリア朝時代や20世紀初頭の物価を説明する際に「パンひとかけらがファーシング数枚で買えた」のように登場します。
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