グロートとは?
ぐろーと
グロートとは、中世ヨーロッパで広く流通した銀貨の総称で、各国の貨幣制度において重要な役割を果たした硬貨です。
グロート(Groat)は、中世ヨーロッパにおいて広く流通した銀貨の名称で、国・時代によって価値や形状は異なりますが、おおむね小額から中額の取引に使われた実用的な通貨です。
名称はオランダ語・低地ドイツ語で「大きい」を意味する語に由来するとされており、当初は当時の標準的な貨幣より一回り大きな銀貨として鋳造されたことからこの名がついたとされています。
イングランドでは13世紀末に初めて鋳造され、4ペンスに相当するコインとして長く使われました。フランスではグロ(Gros)、フランドルではグロート(Groot)、ドイツではグロッシェン(Groschen)と呼ばれ、地域ごとに独自の発展を遂げました。これら一連の「グロート系硬貨」はヨーロッパ各地の貨幣史に深く根づいており、近代的な通貨体系への移行まで広く使われました。
グロートはシルクロード交易や中世の市場経済の拡大とともに広まり、異なる国々の商人が共通に認識できる価値基準の一端を担いました。コイン収集(ニュミスマティクス)の世界では、各地のグロートは歴史的・芸術的価値から高く評価されるコレクターズアイテムとなっています。
使い方・例文
古銭収集や中世ヨーロッパの経済史を学ぶ場面で登場するほか、英語圏の古典文学や歴史小説で通貨単位として言及されることがあります。
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