ポリチェータ管虫とは?
ぽりちぇーたかんむし
自ら作った管状の巣に住む多毛類(ゴカイの仲間)の総称で、海底や珊瑚礁に多く見られます。
ポリチェータ管虫(Polychaeta tube worms)とは、環形動物門多毛綱(ポリカエタ)に属するゴカイの仲間のうち、管状の構造物(チューブ)を作ってその中に住む種類の総称です。「管虫(くだむし)」とも呼ばれます。
多毛類は海洋に広く生息する環形動物で、体節ごとに多数の剛毛(setae)を持つのが特徴です。管虫は砂や泥、石灰質などを素材に分泌物で固めた管を作り、その中に身を潜めて生活します。管の素材や構造は種によって異なり、砂粒を集めて作る種、石灰質の分泌物で作る種など多様です。
代表的な種類として、以下のものが知られています。
- チューブワーム(Riftia pachyptila):熱水噴出孔に生息し、体長2メートルを超えることもある大型種。化学合成細菌との共生で知られる。
- シライトゴカイの仲間:浅海の砂泥底に生息し、触手冠をうちわ状に広げて懸濁物を捕食する。
- カンムリゴカイ(Sabellida):美しい羽毛状の触手冠を持ち、アクアリウムでも観賞用として人気がある。
管虫は海底の生態系において、懸濁物食者として有機物の循環に重要な役割を担っています。熱水噴出孔や冷湧水域など極限環境に生息する種は、深海生物学・宇宙生物学の観点からも研究されています。
使い方・例文
海水水槽(マリンアクアリウム)でカンムリゴカイの一種を飼育すると、管から出した美しい触手冠が水中でゆっくり広がる様子を観察できます。
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