ホタテ耳吊り養殖とは?
ほたてみみづりようしょく
ホタテ耳吊り養殖とは、ホタテガイの貝殻の耳(蝶番部分)に穴を開けてロープで吊るし、海中で育てる日本独自の養殖技術です。
ホタテ耳吊り養殖(ほたてみみづりようしょく)は、ホタテガイ(Mizuhopecten yessoensis)を効率よく養殖するために日本で確立された技術です。ホタテの貝殻には蝶番のそばに「耳」と呼ばれる突起状の部分があり、そこに小さな穴を開けてロープや幹綱に吊るします。こうして筏から海中に垂下して育てる方法が「耳吊り養殖」です。
耳吊り養殖の工程は以下のとおりです。
- 採苗:天然稚貝または人工採苗した稚貝を集める
- 中間育成:稚貝を小さな籠(パールネット)に入れて海中で育て、一定サイズまで成長させる
- 耳吊り作業:貝殻の耳に専用の穿孔機で穴を開け、テグスや樹脂製の糸で幹綱に固定する
- 垂下育成:筏から吊り下げ、プランクトンを豊富に含む海水中で1〜2年育てる
耳吊り養殖の特長は、貝が海中を漂いながら自然のプランクトンを食べるため配合飼料が不要で、身の入りが良く品質が高い点です。北海道・青森・岩手などの寒冷な海域が主産地であり、日本のホタテ生産を支える基幹的な養殖方式です。
一方で、耳吊り作業には熟練した労働力が必要であり、台風や漁場環境の変化による被害リスクもあります。近年は自動化・機械化も進んでいます。
使い方・例文
北海道産のホタテのうち、スーパーや回転寿司で「養殖ホタテ」として販売されているものの多くは、耳吊り養殖によって育てられたものです。身が厚く甘みが強いのが特徴です。
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