ペニーブラックとは?
ぺにーぶらっく
ペニーブラックとは、1840年にイギリスで発行された世界初の郵便切手で、切手の歴史における出発点となった記念碑的な一枚です。
ペニーブラック(Penny Black)は、1840年5月1日にイギリスで発行された、世界で初めて政府が公式に発行した郵便切手です。額面は1ペニーで、黒地にヴィクトリア女王の横顔が印刷されていることから「ペニーブラック」と呼ばれます。
それ以前の郵便制度では、料金は受取人が支払う「着払い」が一般的で、重量や距離によって複雑に異なる料金体系が採用されていました。改革者ローランド・ヒルが「均一料金前払い制」を提唱し、その仕組みを実現するために切手が考案されました。ペニーブラックの誕生により、差出人が事前に料金を支払い、切手を貼って投函するという現代の郵便の基本形が確立されました。
ペニーブラックは約680万枚が印刷されたとされ、使用済みのものは比較的多く現存しています。ただし未使用の良品は希少で、コレクターの間では高い人気を誇ります。切手の消印として黒インクが使われていたため判別しにくく、翌1841年には赤茶色の「ペニーレッド」に移行しました。フィラテリー(切手収集)において、ペニーブラックは原点ともいうべき存在であり、その歴史的意義は計り知れません。
使い方・例文
切手収集の入門書や郵便制度の歴史を解説する文脈で「世界初の切手・ペニーブラック」として紹介されます。博物館の展示やフィラテリーのオークションカタログにも必ず登場する用語です。
この用語をシェア
最終更新: