ペニシリウム・ロックフォルティとは?
ぺにしりうむ ろっくふぉるてぃ
ペニシリウム・ロックフォルティとは、ロックフォールやゴルゴンゾーラなど青カビチーズの製造に用いる糸状菌(カビ)の一種です。
ペニシリウム・ロックフォルティ(Penicillium roqueforti)とは、青カビチーズの製造に不可欠な糸状菌(カビ)です。ペニシリウム属に属し、チーズ業界では「ブルーカビ」と総称されます。フランスの「ロックフォール」チーズにちなんで命名されており、その名の通りロックフォールの伝統的製造に古くから用いられてきました。
この菌は、チーズ内部に意図的に導入されることで独特の青緑色の縞模様(ブルーベイン)を形成します。製造工程では、チーズ生地に菌の胞子を混ぜ込むか外部から接種し、その後金属製の針で空気穴を開ける「ピアッシング」を行います。これによって好気性のペニシリウム・ロックフォルティが空気に触れて活発に増殖し、チーズ内部全体に広がります。
この菌がチーズに与える役割は大きく以下の3つです。
- プロテアーゼ産生:たんぱく質を分解し、なめらかなテクスチャーと旨味を生み出す
- リパーゼ産生:脂肪を分解し、青カビチーズ特有の鋭い刺激風味を生む
- 2-ヘプタノン等の香気成分産生:青カビ特有の複雑な香りを形成する
代表的な青カビチーズとしては、ロックフォール(フランス)、ゴルゴンゾーラ(イタリア)、スティルトン(イギリス)があります。いずれもペニシリウム・ロックフォルティを使用しており、同じ菌株でも環境・乳・製法の違いにより異なる個性のチーズに仕上がります。
使い方・例文
「ロックフォールの鋭い刺激と青緑色の縞模様は、ペニシリウム・ロックフォルティが脂肪やたんぱく質を分解することで生まれる。」という形で、青カビチーズの製造工程や食品微生物の説明に登場します。
この用語をシェア
最終更新: