ヘマグルチニンとは?
へまぐるちにん
ヘマグルチニンとは、インフルエンザウイルスの表面に存在するタンパク質で、ウイルスが宿主細胞に結合・侵入する際に中心的な役割を果たします。
ヘマグルチニン(Hemagglutinin、略称: HA)は、インフルエンザウイルスの表面に存在する糖タンパク質で、ウイルスの感染機構において最も重要な分子の一つです。「赤血球凝集素」とも呼ばれ、赤血球を凝集させる性質があることからこの名がつきました。
ヘマグルチニンの主な機能は以下の2点です。
- 受容体結合:宿主細胞表面のシアル酸を持つ受容体に結合し、ウイルスが細胞に付着するための足がかりとなります。ヒト型インフルエンザはα2-6結合型シアル酸に、トリ型はα2-3結合型シアル酸に親和性が高いとされます
- 膜融合:エンドソーム内の低pHでHA分子が構造変化し、ウイルス膜と宿主細胞膜を融合させてウイルスゲノムを細胞内に放出します
インフルエンザウイルスのHAはH1〜H18の18種類の亜型(サブタイプ)が知られており、ノイラミニダーゼ(N)と組み合わせてH1N1・H3N2などと表記されます。HAは抗体が産生される主要な抗原であるため、ウイルスのHA変異(抗原変異)がインフルエンザワクチンの製造株を毎年更新する必要がある主な理由となっています。
使い方・例文
インフルエンザワクチンの製造や株選定を解説する際、またトリインフルエンザのヒトへの感染リスクを説明する文脈でヘマグルチニンの亜型と機能が取り上げられます。
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