ヘイケボタルとは?
へいけぼたる
ヘイケボタルとは、日本各地の水田や湿地に生息する小型のホタルで、ゆっくりとした点滅で光ることで知られる身近な蛍です。
ヘイケボタル(平家蛍、学名:Aquatica lateralis)は、コウチュウ目ホタル科に属する日本固有の蛍です。名前の由来については、平家の滅亡した地(壇ノ浦周辺)の水辺に多く見られたという説や、光が弱く「平家の落武者」のように儚いという説など、平家との関連が諸説語られています。
日本に生息するホタルの中では最も広く分布しており、北海道から九州・南西諸島まで水田・湿田・湿地帯を中心に生息します。同じく有名なゲンジボタルと比較したときの主な違いは以下の通りです。
- 体長:ヘイケボタルは7〜8mm程度でゲンジボタルより小さい
- 光の点滅:ヘイケボタルは約0.4秒間隔でゆっくり点滅する
- 生息環境:水田や湿地など浅く流れのゆるい水辺を好む
- 幼虫の餌:水中で巻き貝(特にモノアラガイなど)を食べる
成虫が見られる時期は6〜8月で、ゲンジボタルより少し遅い時期まで見られます。幼虫は水中で過ごし、蛹になるときに土中にもぐります。成虫の寿命は1〜2週間程度です。
水田のある里山環境に適応しているため、農薬や水田の乾燥化に敏感であり、生息地の減少が続いています。ヘイケボタルの存在は水田生態系の豊かさを示す生物指標としても注目されています。
使い方・例文
夏の夜、水田や湿地の近くでゆっくりと明滅しながら飛ぶ小さな光を見かけたとき、それがヘイケボタルであることが多いです。
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