プロラクチンとは?
ぷろらくちん
プロラクチンとは、脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで、主に乳汁の産生・分泌を促す働きを持ち、生殖機能の調節にも深く関わるタンパク質ホルモンです。
プロラクチン(PRL)は、脳の底部に位置する下垂体の前葉(腺性下垂体)の乳腺刺激ホルモン産生細胞から分泌される198アミノ酸からなるタンパク質ホルモンです。その名前はラテン語で「乳のために」を意味し、主な役割を端的に表しています。
主な生理的機能は以下のとおりです。
- 乳汁産生・分泌促進:妊娠中に乳腺を発達させ、分娩後に乳汁を産生させる中心的なホルモン。授乳中は赤ちゃんが吸うことで分泌がさらに促進される
- 排卵抑制:高濃度のプロラクチンはGnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)の分泌を抑制し、授乳中の排卵・月経を止める(授乳性無月経)
- 免疫調節:免疫細胞にも受容体があり、免疫機能に影響を与えることが知られている
分泌の調節として、プロラクチンの分泌は主に視床下部から出るドーパミン(プロラクチン抑制因子)によって抑制されています。ストレス・睡眠・授乳・性行為などで一時的に上昇します。
異常時の病態として、プロラクチンが過剰に分泌される高プロラクチン血症では、男女ともに生殖機能の低下、女性では月経不順・無月経・乳汁分泌が生じます。下垂体のプロラクチン産生腫瘍(プロラクチノーマ)が原因のことがあり、ドーパミン作動薬(カベルゴリンなど)で治療されます。
使い方・例文
産後に母乳が出るのはプロラクチンの働きによるもので、赤ちゃんが吸うたびに分泌が高まり乳汁産生が促されます。また不妊検査で「プロラクチン値」を血液検査で調べることがあります。
この用語をシェア
最終更新: