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下垂体前葉とは?

かすいたいぜんよう

下垂体前葉とは、脳の下部に位置する下垂体の前半部で、成長・代謝・生殖など多くのホルモン分泌を司る内分泌中枢です。

下垂体前葉(かすいたいぜんよう、anterior pituitary / adenohypophysis)とは、頭蓋骨蝶形骨にあるトルコ鞍(トルコあん)という窪みに収まった下垂体のうち、前側約75〜80%を占める腺組織部分です。視床下部からの放出ホルモン・抑制ホルモンの指令を受け、多種類のトロピックホルモンを産生・分泌して全身の内分泌腺を統括します。

下垂体前葉が分泌する主なホルモンは次のとおりです。

  • 成長ホルモン(GH):骨・筋肉の成長促進、代謝調節
  • 甲状腺刺激ホルモン(TSH):甲状腺ホルモンの産生を促進
  • 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH):副腎皮質でのコルチゾール産生を促進
  • 黄体形成ホルモン(LH)・卵胞刺激ホルモン(FSH):生殖腺の機能調節
  • プロラクチン(PRL):乳汁産生の促進

下垂体前葉のホルモン分泌は、視床下部ホルモンと末梢ホルモンによるネガティブフィードバックにより精密に調節されています。腫瘍(下垂体腺腫)が生じるとホルモンの過剰分泌や周囲組織への圧迫(視野障害など)が起こります。

使い方・例文

成長ホルモン産生下垂体腺腫が生じると、骨端線閉鎖前の小児では巨人症、成人では末端肥大症が現れます。下垂体前葉の異常として代表的な疾患です。

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