プリン合成経路とは?
ぷりんごうせいけいろ
アデニンやグアニンなどのプリン塩基を細胞内で新たに合成するための代謝経路です。
プリン合成経路は、グルタミン・グリシン・ギ酸などの単純な前駆体から段階的にプリン骨格を構築する代謝経路です。DNAやRNAの構成成分であるアデニンとグアニン、そしてエネルギー通貨ATPの供給源として、すべての生細胞に不可欠です。
合成はリボース5リン酸を出発点とし、まず5-ホスホリボシル1-ピロリン酸(PRPP)が生成されます。その後、10段階以上の酵素反応を経てイノシン1リン酸(IMP)という中間体が形成されます。IMPからアデノシン1リン酸(AMP)とグアノシン1リン酸(GMP)がそれぞれ別の経路で合成されます。
この経路は「デノボ合成」と呼ばれ、体内でプリンをゼロから作る系です。一方、食事などから取り込んだプリンを再利用する「サルベージ経路」も存在し、エネルギー消費を抑える役割を果たします。HGPRT(ヒポキサンチン-グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ)はサルベージ経路の鍵酵素で、この酵素の欠損はレッシュ-ナイハン症候群の原因となります。
プリン代謝の最終産物は尿酸であり、その過剰蓄積が痛風や腎臓結石の原因となります。また、メトトレキサートなどの抗がん剤はこの経路の酵素を阻害することで細胞増殖を抑制します。
使い方・例文
骨髄移植後に増殖が急増した白血球は、プリン合成経路を活発化させてDNA複製に必要なプリンヌクレオチドを大量に調達します。
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