プラチナプリントとは?
ぷらちなぷりんと
プラチナプリントとは、白金(プラチナ)塩を使って画像を定着させる写真技法で、繊細なトーンと優れた耐久性を持ちます。
プラチナプリント(Platinum Print)とは、銀塩ではなく白金(プラチナ)の化合物を感光剤に使って写真画像を形成する古典写真技法です。パラジウム塩と組み合わせたものはプラチナ・パラジウムプリントとも呼ばれます。19世紀後半に考案され、写真史において芸術的に最も高く評価される技法の一つとなっています。
制作方法は、紙に鉄塩とプラチナ塩の混合液を塗り、ネガを重ねてUV光で露光します。現像液に浸すと鉄塩が還元され、その電子によってプラチナが紙の繊維に析出します。銀塩プリントと異なり、プラチナが直接紙の繊維に定着するため、表面に乳剤層がなく、紙の質感がそのまま生きたマットな仕上がりになります。
プラチナプリントが珍重される理由には以下があります。
- 非常に広い階調域を持ち、繊細なグラデーションを表現できる
- プラチナは化学的に安定しており、適切に保存すれば数百年以上の耐久性を誇る
- 紙の質感が生きた独特の芸術的風合い
- 銀塩プリントに比べ材料コストが高く希少性がある
19世紀末から20世紀初頭にかけてピクトリアリズム(絵画主義)の写真家たちに愛用されました。現代では材料が高価なため一般的ではありませんが、芸術写真の分野で再評価されており、ファインアートとして制作するアーティストが世界中に存在します。
使い方・例文
美術館や写真ギャラリーで展示される作品や、写真家が手焼きで制作するアート作品にプラチナプリントが用いられることがあります。
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