プラスミドとは?
ぷらすみど
プラスミドとは、細菌などの細胞内に存在する染色体とは独立した小型の環状DNAで、薬剤耐性遺伝子などを持ち細菌間で伝達されます。
プラスミド(plasmid)は、細菌や一部の真核生物の細胞内に存在する、染色体(ゲノムDNA)とは独立して自律複製できる小型の環状二本鎖DNA分子です。通常は数千〜数十万塩基対の大きさで、細胞の生存に必須ではない「アクセサリー遺伝子」を担持しています。
プラスミドが持つ遺伝子の代表例には以下のものがあります。
- 薬剤耐性遺伝子:抗菌薬を分解・排出・標的変異させる酵素をコードし、耐性菌の出現と拡散に大きく関わります
- 毒素遺伝子:大腸菌O157などの病原性因子をコードするものがあります
- 金属耐性・環境適応遺伝子:重金属耐性や特殊な代謝能力をコードするものもあります
プラスミドは接合(コンジュゲーション)と呼ばれる細菌間の直接接触によって他の細菌細胞へ水平伝達される場合があり、これが薬剤耐性の拡散メカニズムの一つとなっています。一方、バイオテクノロジーの分野では、プラスミドは遺伝子のクローニングや組換えタンパク質の生産、遺伝子治療のベクターとして積極的に利用されています。医学・農業・産業バイオの幅広い領域でプラスミドは重要な役割を担っています。
使い方・例文
病院で多剤耐性菌の感染拡大が問題となる場面や、大学の遺伝子工学実験で外来遺伝子を大腸菌に導入する際にプラスミドという語が使われます。
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