ブチルゴムとは?
ぶちるごむ
ブチルゴムとは、イソブチレンとイソプレンを共重合させた合成ゴムで、ガス透過性が極めて低く気密性に優れた材料です。
ブチルゴム(IIR: Isobutylene Isoprene Rubber)は、主成分であるイソブチレンに少量のイソプレンを共重合させて得られる合成ゴムです。1940年代に開発され、その最大の特徴はガス・水蒸気に対して非常に低い透過性を示す点にあります。これは主鎖のほぼすべてがイソブチレン単位(二重結合を持たない構造)で構成されているためで、分子鎖の動きが制限されてガス分子が通り抜けにくくなっています。
ブチルゴムの主な特性は以下のとおりです。
- 低ガス透過性: 天然ゴムに比べてガス透過係数が10分の1以下で、空気・窒素の保持に優れます。
- 耐候性・耐オゾン性: 不飽和度が低いため酸化・オゾン劣化に強く、屋外使用でも長寿命です。
- 高い振動吸収性(制振性): 柔軟で内部摩擦が大きいため、防振材・吸音材として有効です。
- 耐薬品性: 酸・アルカリや極性溶媒に対して比較的安定しています。
一方、非極性有機溶媒(石油系溶剤など)には弱く、また他のゴムとの共加硫が難しいという欠点があります。主な用途は自動車タイヤの内側ライナー(チューブレスタイヤの気密保持)、医薬品バイアル瓶の栓、防水シート、電線被覆材などです。
使い方・例文
チューブレスタイヤの内面にブチルゴムの層を設けることで、釘が刺さった後でも空気が急激に抜けにくくなり、安全性と利便性を両立しています。
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