フローリンとは?
ふろーりん
フローリンとは、中世イタリアのフィレンツェが発行した金貨で、ヨーロッパ初期の国際商業取引において広く使われた重要な通貨です。
フローリン(Florin)は、13世紀半ばにイタリアのフィレンツェ(フィオレンツェ)共和国が発行した金貨です。その名称はフィレンツェを表す「フィオーレ」に由来し、硬貨の表面にはフィレンツェの市章であるユリの花が刻まれていました。
当時のフィレンツェはヨーロッパ有数の商業・金融都市であり、メディチ家などの有力商人・銀行家たちが国際的な取引を展開していました。フローリンはその信用力を背景に純度の高い金で統一的に製造され、国境を越えた取引での決済手段として重宝されました。
フローリンがヨーロッパ経済に与えた影響は大きく、次のような点が挙げられます。
- 各地の君主や商人が模倣した金貨の標準モデルとなった
- イングランド、ハンガリー、オランダなどが独自のフローリンを発行した
- 中世ヨーロッパの遠距離交易を活性化させた
- オランダ語圏ではギルダーの別称としてフローリン(fl)が長く使われた
現在のオランダ旧通貨「ギルダー」の通貨記号「fl」はフローリンの名残であり、この硬貨が近代まで影響を及ぼしたことを示しています。
使い方・例文
フローリンはダンテ・アリギエーリの時代のフィレンツェで日常的に流通しており、当時の文学作品にも登場します。また、ハンガリーでは数世紀にわたって独自のフローリン(フォリント)が使われ続けました。
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