レンテンマルクとは?
れんてんまるく
レンテンマルクとは、1923年のドイツの超インフレを収束させるために発行された新通貨で、土地・産業資産を担保とした安定通貨です。
レンテンマルク(Rentenmark)は、1923年11月にドイツで発行された新しい通貨単位です。第一次世界大戦後のドイツではベルサイユ条約による多額の賠償金や、フランス・ベルギーによるルール占領への消極的抵抗を財政出動で賄ったことなどから、歴史上まれに見る超インフレーションが進行しました。物価が数兆倍規模で上昇したこの時期、旧通貨のマルクは事実上の価値を失いました。
レンテンマルクは、この超インフレを終息させるために導入された緊急措置的な通貨です。その最大の特徴は、金や外貨ではなく、ドイツ国内の農地・工業用地・鉄道などの不動産・産業資産を担保として価値を裏付けた点にあります。「土地の力」を信用の基盤としたことから「レンテン(賃料・地代)」マルクと名付けられました。
レンテンマルクの発行と同時に、ドイツ政府は財政規律の立て直しや公務員削減などの緊縮策を断行しました。これらの施策が相まって、超インフレはほぼ即座に終息し、経済の安定化が実現しました。この成功は、通貨に対する国民の信頼を心理的に回復させた点が大きかったと分析されています。
その後、レンテンマルクはライヒスマルクに引き継がれましたが、緊急的な通貨改革が超インフレを収束させた事例として、経済史・金融史上において重要な教訓を残しています。
使い方・例文
経済学や歴史の文脈で「ハイパーインフレの収束策」を議論する際、レンテンマルクは通貨改革と財政規律の組み合わせが機能した代表例として必ず登場します。
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