ターレルとは?
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ターレルはヨーロッパで広く流通した大型銀貨の総称で、16世紀にボヘミアのヨアヒムスタールで鋳造されたことを起源とし、後のドル(dollar)という語の語源になりました。
ターレル(Thaler)は、16世紀から19世紀にかけてドイツ語圏を中心にヨーロッパ各地で鋳造・流通した大型銀貨の名称です。1519年頃、ボヘミア(現チェコ)のヨアヒムスタール(Joachimsthal)という銀山の町で鋳造された「ヨアヒムスターラー(Joachimsthaler)」が原型とされ、これが略されて「ターレル(Thaler)」と呼ばれるようになりました。
ターレルの重要性は語の伝播にあります。北欧・オランダでは「ダールデル(daalder)」「ダレル(daler)」と呼ばれ、これが英語圏に入って「ダラー(dollar)」という語になりました。アメリカ合衆国が1792年に独自通貨を制定した際に「ドル(dollar)」を採用したのも、このターレルの名称がすでに植民地での貿易通貨として親しまれていたためです。
ターレルは各地で独自に発展し、以下のような派生コインが生まれました。
- マリア・テレジア・ターレル:オーストリア製で中東・アフリカの貿易に長く使用された
- ライヒスターレル:神聖ローマ帝国での標準銀貨
- クロンターレル・コンベンツィオーンスターレル:18世紀の改革後の規格
ターレルは重量と純度が定められた信頼性の高い銀貨として国際貿易の基準通貨となり、近代的な貨幣経済の発展に大きく貢献しました。
使い方・例文
歴史の授業や貨幣史の解説で、ターレルは「ドル(dollar)という言葉の語源」として紹介されることが多く、ヨーロッパの銀貨流通史を語る文脈でも頻繁に登場します。
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