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フレスコ・セッコとは?

ふれすこせっこ

フレスコ・セッコとは、乾燥した壁面に顔料を塗る壁画技法で、湿った壁に描くフレスコ(ブオン・フレスコ)とは異なる手法です。

フレスコ・セッコ(fresco secco)とは壁画技法のひとつで、イタリア語で「乾いたフレスコ」を意味します。すでに乾燥した漆喰(石灰モルタル)の壁面に、水や石灰水などで溶いた顔料を塗って描く手法です。

フレスコには大きく二種類あります。

  • ブオン・フレスコ(真のフレスコ):まだ湿った漆喰の上に顔料を塗る。漆喰が固化する過程で顔料が壁と一体化するため非常に耐久性が高い。
  • フレスコ・セッコ:乾燥した壁に後から顔料を塗る。顔料は壁の表面に付着するだけなので、剥離しやすいという弱点がある。

フレスコ・セッコはブオン・フレスコと比べると耐久性で劣りますが、乾燥した壁に描けるため時間的な制約が少なく、細部の修正や複雑な表現がしやすいという利点があります。また、ブオン・フレスコでは発色が難しい一部の顔料(青系など)を使用できる点も特徴です。

歴史的には、ブオン・フレスコで大まかな構図を描いた後、細部の仕上げにフレスコ・セッコを用いるという組み合わせが多くの壁画制作で採用されました。レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』はセッコ技法を主体とした作品として知られ、保存状態の問題がしばしば指摘されます。

使い方・例文

美術史の授業や壁画修復の解説で、「この壁画の剥落はフレスコ・セッコによる技法の限界が一因」という文脈で登場します。

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