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ブオン・フレスコとは?

ぶおんふれすこ

ブオン・フレスコとは、湿った漆喰の壁面に水で溶いた顔料を直接塗る、西洋壁画の伝統的な技法です。

ブオン・フレスコ(Buon Fresco)は、イタリア語で「真のフレスコ」を意味し、西洋絵画史において最も重要な壁画技法のひとつです。湿った漆喰(石灰と砂の混合物)の上に、水だけで溶いた天然顔料を塗ることで、乾燥の過程で顔料が壁面に化学的に固着します。

この技法の仕組みは、石灰(水酸化カルシウム)が空気中の二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムに変化する際、顔料の粒子を壁の表面に取り込む「炭酸化」にあります。顔料は壁の一部として永久に定着するため、非常に耐久性が高く、何百年もの時を経ても色彩を保つことができます。

作業は一日に塗れる面積(ジョルナータと呼ばれる)ごとに分割して進めます。漆喰が乾く前に描き終える必要があるため、画家には素早い判断力と正確な技術が求められます。一方、油絵のような塗り重ねや修正が難しいという制約もあります。

ブオン・フレスコは、ルネサンス期のイタリアで最盛期を迎え、ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂の天井画やラファエロのヴァチカン宮殿の装飾など、西洋美術を代表する作品が生み出されました。乾いた漆喰に描く「セッコ」と区別して用いられる言葉であり、フレスコ画の最も純粋な形式とされています。

使い方・例文

ミケランジェロが手がけたシスティーナ礼拝堂の「天地創造」は、ブオン・フレスコの代表作として広く知られています。大きな天井面を何週間にもわたって少しずつ塗り進めた労作です。

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