フルクトース1・6-ビスホスファターゼとは?
ふるくとーすいちろくびすほすふぁたーぜ
フルクトース1,6-ビスホスファターゼとは、糖新生の重要なステップを触媒する酵素で、フルクトース1,6-ビスリン酸をフルクトース6-リン酸に変換します。
フルクトース1,6-ビスホスファターゼ(Fructose-1,6-bisphosphatase、FBPase)は、糖新生(グルコネオジェネシス)という代謝経路の律速酵素のひとつです。肝臓と腎臓に多く発現しており、空腹時や絶食時の血糖維持に中心的な役割を果たします。
この酵素が触媒する反応は、フルクトース1,6-ビスリン酸(FBP)からリン酸基を1位で取り除き、フルクトース6-リン酸(F6P)と無機リン酸を生成する加水分解反応です。この反応は解糖系のホスホフルクトキナーゼ-1(PFK-1)が触媒する反応の逆方向に相当しますが、熱力学的に別の反応として進行します。
調節の観点から重要な特性として以下が挙げられます。
- AMP(エネルギー不足のシグナル)によって強く阻害される
- フルクトース2,6-ビスリン酸によっても阻害され、インスリンシグナルと連動する
- クエン酸によって活性化される
この酵素の活性低下は低血糖症の原因になることが知られており、逆に過剰活性は2型糖尿病における血糖値上昇と関連するため、創薬のターゲットとしても研究されています。
使い方・例文
絶食後に血糖値が保たれているのは、この酵素が肝臓でアミノ酸や乳酸からグルコースを新たに合成する糖新生を促進しているためです。生化学や医学の教科書で代謝経路を学ぶ際に登場します。
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