フリーズ(建築)とは?
ふりーず
フリーズ(建築)とは、古典建築の柱廊上部に設けられた帯状の水平部材で、彫刻や装飾文様を施すための意匠的・構造的な要素です。
フリーズ(frieze)は、古典建築のエンタブラチュア(柱の上部に載る水平部材の集合体)を構成する三層のうち、中間に位置する帯状の部分を指します。エンタブラチュアは下から順にアーキトレーブ(柱頭から直接かかる最下部)・フリーズ(中段)・コーニス(最上部の突出した軒蛇腹)の三段で構成されています。
フリーズは古代ギリシャ・ローマ建築に起源をもち、建物の外壁を水平方向に一巡する帯として神話の場面・戦闘・祭祀・植物文様などの浮き彫り彫刻が施される場所として発展しました。建築オーダー(様式)によって扱いが異なります。
- ドーリア式:トリグリフ(縦溝のある矩形)とメトープ(彫刻板)が交互に並ぶ
- イオニア式:連続する浮き彫り帯(ゾフォロス)が多用される
- コリント式:植物文様や連続渦巻きなど繊細な装飾が施される
代表例としてはパルテノン神殿のフリーズ(現在の多くがエルギン・マーブルスとして大英博物館所蔵)が世界的に有名です。ルネサンス・バロック・新古典主義建築でもフリーズは重要な装飾要素として受け継がれ、現代建築でも古典的モチーフとして用いられることがあります。
使い方・例文
「パルテノン神殿のフリーズには馬に乗るパナシナイア祭の行列が精緻に刻まれており、現在も世界中の研究者が研究対象としている。」建築史・美術史の授業や博物館の展示解説でよく目にする語です。
この用語をシェア
最終更新: