コーニスとは?
こーにす
建築物の外壁上部や室内の壁と天井の境目に設けられる水平の帯状装飾部材で、古典建築の重要な要素のひとつです。
コーニス(cornice)とは、建築物の外壁最上部や、室内の壁と天井の接合部に取り付けられる水平方向の帯状突出部のことです。古典建築(ギリシャ・ローマ建築)のエンタブラチュアを構成する三つの部分のうち最上段に位置し、アーキトレーブ(最下段)・フリーズ(中段)・コーニス(最上段)という構成が基本とされています。
コーニスの主な機能と役割を整理すると次のようになります。
- 雨水の排水:外壁に突き出すことで雨水を壁面から遠ざけ、外壁の劣化を防ぐ
- 装飾・美観:建物の水平ラインを強調し、重厚感や格式を演出する
- 視覚的な区切り:壁と屋根・天井の接合部を美しくまとめ、内外空間を引き締める
素材は石材・煉瓦・石膏・木材・金属などさまざまで、時代や様式によって異なります。ルネサンス・バロック建築でも積極的に取り入れられ、宮殿や大聖堂などの格調ある建物に多く見られます。現代建築では機能よりも装飾目的で使われることが多く、インテリアコーニスとして天井と壁の境界線を飾る部材として引き続き用いられています。日本では「蛇腹(じゃばら)」と呼ばれることもあります。
使い方・例文
西洋の古い図書館や劇場の室内を見上げると、天井と壁の境目に白い帯状の装飾が連なっているのが確認できます。この部分がコーニスで、空間に格式と完成感をもたらします。
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