フラッシュ法とは?
ふらっしゅほう
血管内留置カテーテルや輸液ラインを生理食塩水などで洗浄・開通させる手技で、閉塞防止と薬剤残量除去を目的とします。
フラッシュ法(Flushing)とは、末梢静脈カテーテル・中心静脈カテーテル(CVC)・CVポートなどの血管内留置デバイスに対して、生理食塩水やヘパリン加生理食塩水を注入してライン内を洗浄・陽圧を保つ手技です。カテーテルの閉塞予防、残留薬剤の除去、開通確認、薬剤間の配合変化防止などを目的とします。
フラッシュ法が必要となる主な場面は以下のとおりです。
- 薬剤投与前後:残留薬剤を洗い流し配合変化や副作用を防ぐ
- 採血後:ライン内の血液残留による閉塞を防止する
- カテーテル使用後(ロック時):カテーテル内を陽圧で満たして血液の逆流・凝固を防ぐ
- 定期的な管理:使用していないラインの開通を維持する
手技の重要なポイントは「パルス法(断続的な押し引き)」で注入することです。一定圧で流すよりも乱流を生じさせることでライン壁面の汚染物が洗い流されやすくなるとされています。また、注入終了時は「陽圧ロック」を意識し、シリンジを押しながらクランプまたはコネクターを閉じることでカテーテル内に陽圧を保ちます。
フラッシュに用いる薬液・量・頻度はデバイスの種類や施設の方針によって異なります。CVポートではヘパリン加生理食塩水でロックすることが一般的です。無菌操作を徹底し、カテーテル関連血流感染(CRBSI)を予防することが最優先事項です。
使い方・例文
化学療法の点滴終了後、看護師がCVポートに生理食塩水20mLをパルス法で注入し、最後にヘパリン加生理食塩水でロックしてカテーテルを閉塞から守る場面でフラッシュ法が行われます。
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