ファージとは?
ふぁーじ
ファージとは、細菌に感染して増殖するウイルスの総称で、バクテリオファージとも呼ばれます。
ファージ(phage)は、バクテリオファージ(bacteriophage)の略称で、細菌に特異的に感染して増殖するウイルスの総称です。「バクテリオファージ」はギリシャ語で「細菌を食べるもの」を意味します。
ファージの基本的な構造は、遺伝情報(DNAまたはRNA)をタンパク質の殻(カプシド)が包んだもので、多くはカプシドの他に尾部・テールファイバーなどを持つ複雑な形態をしています。ファージには大きく二つの増殖様式があります。
- 溶菌サイクル:宿主細菌内で大量に複製された後、細菌を溶かして外部に放出される
- 溶原サイクル:ファージのDNAが宿主染色体に組み込まれ、細菌の分裂とともに静かに受け継がれ、後に溶菌サイクルに切り替わることもある
ファージは自然界に膨大な数が存在し、海洋だけでも10の30乗個以上といわれます。生態系では細菌数の調節役を担い、微生物間の遺伝子水平転移(形質導入)の媒体にもなります。
医療応用として、抗生物質が効かない薬剤耐性菌の治療にファージを用いる「ファージ療法」が再注目されています。また、分子生物学・遺伝子工学研究において重要なツールとして用いられてきた歴史もあります。
使い方・例文
多剤耐性菌による感染症の治療で抗生物質が効かなくなった患者に対し、その菌を溶かすファージを投与して治療に成功した事例が、ファージ療法として医学誌で報告されています。
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