バクテリオファージとは?
ばくてりおふぁーじ
バクテリオファージとは、細菌に特異的に感染・増殖するウイルスの総称で、「細菌を食べるもの」を意味し、医療や遺伝子工学で注目されています。
バクテリオファージ(bacteriophage、略してファージ)は、細菌を宿主とするウイルスの総称です。「バクテリア(細菌)」と「ファゴス(食べるもの)」を組み合わせたギリシャ語由来の名称で、1915年に発見されました。
ファージはDNAまたはRNAのゲノムをタンパク質の殻(カプシド)で包んだ構造をもち、種類によってはさらに尾部・尾糸・基板などの複雑な構造を備えています。最もよく研究されているT4ファージは月着陸船のような形態をしています。
ファージの増殖様式には大きく2種類あります。
- 溶菌サイクル:細菌細胞内で大量に複製・増殖し、細菌を破壊(溶菌)して放出される。
- 溶原性サイクル:ゲノムを細菌染色体に組み込み(プロファージ)、細菌の分裂とともに静かに伝わる。
ファージは生物界で最も数が多い存在の一つで、海水1ミリリットル中に数億個が存在するともいわれています。応用面では、ファージセラピー(抗生物質耐性菌の治療への利用)、遺伝子クローニング・組換えのツール、さらにはがん治療研究への応用が進められており、医療・バイオテクノロジー分野で大きな注目を集めています。
使い方・例文
多剤耐性菌による感染症の治療が難しい場合に、その菌を特異的に攻撃するバクテリオファージを用いた「ファージセラピー」の適用が試みられています。
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