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カプシドとは?

かぷしど

カプシドとは、ウイルス遺伝物質(核酸)を包み込むタンパク質の外殻のことで、ウイルス粒子の基本構造を成します。

カプシド(capsid)は、ウイルス遺伝情報を担うDNAまたはRNAを保護するために、タンパク質のサブユニット(カプソメア)が規則正しく組み合わさって形成される外殻構造です。カプシドとその内部の核酸を合わせた構造をヌクレオカプシドといいます。

カプシドの形状は主に以下の三種類に分類されます。

  • 正二十面体型アデノウイルス、ポリオウイルス、ヘルペスウイルスなどに見られる球状に近い形。最も多くのウイルスがとる対称構造。
  • らせん型:タバコモザイクウイルス(TMV)やインフルエンザウイルスの内部構造に見られる棒状・糸状の形。
  • 複合型:バクテリオファージT4など、複雑な構造を持つウイルスに見られる形。

カプシドには複数の重要な役割があります。まず、核酸をヌクレアーゼ(核酸分解酵素)や紫外線などの環境ストレスから保護します。次に、宿主細胞表面の受容体に結合する分子として機能し、ウイルスの細胞特異的な感染を決定づけます。また、エンベロープ(脂質二重層の外膜)を持たないウイルスでは、細胞外での安定性の維持に不可欠です。

カプシドタンパク質は免疫応答の標的となるため、ワクチン抗原としても利用されています。ウイルス粒子(ビリオン)の大きさや形を決める基本要素であり、ウイルス学の基礎概念の一つです。

使い方・例文

ウイルス学の授業や感染症の解説では、「ウイルスはカプシドという殻にDNAやRNAを包んで宿主細胞に侵入する」という形でカプシドが登場します。

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