ピチカートとは?
ぴちかーと
ピチカートとは、ヴァイオリンなどの弦楽器で弓を使わず指で弦を弾いて音を出す奏法で、独特の短く歯切れのよい音色を生み出します。
ピチカート(pizzicato)はイタリア語で「つまんだ」を意味し、弦楽器(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバスなど)の演奏技法の一つです。通常の弓弾き(アルコ奏法)とは異なり、右手の指先で弦をはじくことで短く明瞭な音を出します。
ピチカートの音は弓弾きと比べてアタックが鋭く、余韻が短いため、リズミカルな効果やスタッカート的な表現に適しています。楽譜には「pizz.」と略記され、弓弾きに戻る指示は「arco」と記されます。
代表的な種類と使われ方は以下のとおりです。
- 右手ピチカート:最も基本的な形で、人差し指や中指で弦をはじく
- 左手ピチカート:弓を持ちながら左手の指で弦をはじく高度な技法
- バルトーク・ピチカート:弦を強くはじいて指板に叩きつける打撃的奏法で、特殊効果として使われる
ピチカートはオーケストラ曲・室内楽・ソロ曲を問わず幅広く用いられ、チャイコフスキーの弦楽セレナードや交響曲第4番の第3楽章など、ピチカートだけで演奏されるパッセージは特に有名です。ジャズやポップスのダブルベースでもピチカート(指弾き)が標準奏法となっています。
使い方・例文
弦楽四重奏の演奏中に奏者が弓を膝に置いて指で弦をはじき始めたら、それがピチカートのパッセージに入った合図です。
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