本文へスキップ

ピコプランクトンとは?

ぴこぷらんくとん

ピコプランクトンとは、大きさが0.2〜2マイクロメートルの極めて微小なプランクトンの総称で、海洋の生態系や物質循環において重要な役割を担います。

プランクトンはその大きさによっていくつかのサイズ区分に分類されておりピコプランクトン細胞径が0.2〜2マイクロメートル(μm)の範囲に収まる最小クラスのプランクトンです。「ピコ(pico)」はSI接頭語で10⁻¹²を意味しますが、プランクトン学では便宜上0.2〜2μmの区分に用いられます。

ピコプランクトンには光合成を行う独立栄養性の生物(ピコフィトプランクトン)と、有機物を分解・摂食する従属栄養性の生物(ピコヘテロトロフ)が含まれます。代表的なものとして、シアノバクテリアの一種であるプロクロロコッカスシネココッカスが知られており、特にプロクロロコッカスは地球上で最も数が多い光合成生物のひとつとされています。

ピコプランクトンが生態系で重要な理由は以下のとおりです。

  • 外洋の貧栄養海域における一次生産の大部分を担う
  • 地球規模の炭素固定・二酸化炭素吸収に貢献
  • 原生生物や微小動物プランクトンの餌資源となり食物連鎖を支える
  • 窒素・リンなど栄養塩の循環に関与

その微小さゆえに長らく見逃されてきましたが、20世紀後半の研究技術の進歩により重要性が認識され、海洋生物学・地球化学の主要研究対象となっています。

使い方・例文

海洋学の研究や環境モニタリングの現場で、外洋の栄養塩が少ない海域における一次生産者として、ピコプランクトンの分布や密度が調査される場面でよく登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語