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ヒートシールドとは?

ひーとしーるど

ヒートシールドとは、宇宙船探査機が大気圏に再突入する際の摩擦による高温から機体を守る耐熱構造物で、宇宙探査と帰還に不可欠な技術です。

ヒートシールドとは、宇宙船探査機大気圏に高速で突入する際に発生する空力加熱から機体を保護するための断熱・耐熱構造物です。宇宙から地球に帰還する際、または他の惑星の大気圏に突入する際、機体は秒速数キロメートル以上の速度で大気に突入するため、機体前面の空気が急激に圧縮・加熱されて数千度の高温に達します。

ヒートシールドの主な種類としては、以下のものが挙げられます。

  • アブレーター型:表面素材が高温によって少しずつ蒸発・昇華することで熱を持ち去る仕組み。アポロ宇宙船や火星探査機に使用された
  • 断熱タイル型:高温に耐えるセラミックタイルを機体表面に貼り付ける方式。スペースシャトルで採用された
  • 再使用型複合素材:スペースXのドラゴン宇宙船など再使用前提の機体では、耐熱性と再使用性を両立した素材が用いられる

ヒートシールドの設計には、突入角度・速度・目的天体の大気組成などが影響します。たとえば木星のような濃密な大気への突入では特に高い耐熱性能が求められます。近年はスペースXのスターシップのように、ステンレス製の機体に液体冷却を組み合わせた新しいアプローチも試みられています。

ヒートシールドは宇宙船の帰還や惑星探査において文字通り機体と乗員・搭載物を守る最後の砦であり、宇宙技術の中でも特に信頼性と精度が求められる重要な技術分野です。

使い方・例文

火星に探査機を着陸させる際、大気圏突入時の秒速数キロに及ぶ速度が生む熱を吸収するためにヒートシールドが使われ、パラシュートやレトロロケットと組み合わせて安全に着陸します。

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