パ・ド・カトルとは?
ぱどぅかとる
パ・ド・カトルとは、バレエにおいて4人のダンサーが踊る舞踊形式、またはその代表作として1845年に初演された歴史的なガラ公演の演目名のことです。
パ・ド・カトル(Pas de Quatre)はフランス語で「4人のステップ」を意味し、バレエの世界では2つの意味で使われます。一つは4人の踊り手による舞踊形式を指す一般名詞であり、もう一つは1845年にロンドンで初演された歴史的な作品の固有名詞です。
1845年の歴史的公演は、興行師ベンジャミン・ランバートの企画のもと、当時のロマンティックバレエを代表する4人のプリマバレリーナ——マリー・タリオーニ、カルロッタ・グリジ、ファニー・チェリート、ルシール・グラーンが同じ舞台に立つという前代未聞の試みでした。振付はジュール・ペロー、音楽はツェーザル・プーニが担当しました。
この公演が特別な理由は以下のとおりです。
- 同時代の「ライバル」スターが一堂に会した点
- 誰がトリを務めるかをめぐる争いが伝説的なエピソードとして語り継がれている点
- ロマンティックバレエの黄金時代を象徴する公演として後世に影響を与えた点
現在でも、バレエガラコンサートや歴史的な演目の復刻として上演されることがあり、バレエ史を語るうえで欠かせない作品です。また「パ・ド・ドゥ(2人)」「パ・ド・トロワ(3人)」などと同様の数詞形式として使われることもあります。
使い方・例文
バレエの歴史を紹介する講座やガラ公演で「パ・ド・カトル」が取り上げられる際、19世紀の4大スターが集結した伝説の夜として解説されることが多い演目です。
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