本文へスキップ

ネオニコチノイド農薬とは?

ねおにこちのいどのうやく

ネオニコチノイド農薬とは、昆虫神経系に作用して害虫を駆除する合成殺虫剤の一種で、広く農業に利用されています。

ネオニコチノイド農薬とは、植物由来のニコチンの構造を模倣して人工合成された殺虫剤の一群です。昆虫神経接合部にあるニコチン性アセチルコリン受容体に結合して神経を興奮させ続け、昆虫を麻痺・死亡させます。哺乳類の同受容体とは結合性が大きく異なることから、比較的選択毒性が高いとされ、1990年代以降に世界中で広く普及しました。

代表的な成分にはイミダクロプリド、クロチアニジン、チアメトキサムなどがあります。水溶性が高く植物全体に浸透する「浸透移行性」を持つものが多いため、種子コーティング(種子処理)や土壌処理にも用いられます。

農業上の利点がある一方で、近年はミツバチをはじめとする花粉媒介昆虫(ポリネーター)への悪影響が科学的に報告されています。

  • ミツバチの行動・学習能力の低下
  • 帰巣本能の障害による蜂群崩壊
  • 蝶や甲虫など他の昆虫への影響
  • 水系への流出による水生生物への懸念

こうした問題を受け、欧州連合(EU)では屋外使用に関して主要成分の規制・禁止措置が取られています。日本でも使用基準の見直しが議論されており、農業生産と生態系保全のバランスが課題となっています。

使い方・例文

田んぼや果樹園でアブラムシやウンカなどの害虫を防除する際にネオニコチノイド系農薬が使われる場面があります。一方でミツバチへの影響から、養蜂業者との関係で使用時期・方法の調整が求められることもあります。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語