ニホンウナギ幼生レプトセファルスとは?
にほんうなぎようせいれぷとせふぁるす
ニホンウナギのレプトセファルスとは、孵化後に海流で運ばれる間の透明な葉形幼生期で、成体とは全く異なる扁平な体形をしています。
レプトセファルス(leptocephalus)とは、ウナギ目をはじめとする一部の魚類が経る特殊な葉形幼生の段階です。ニホンウナギ(Anguilla japonica)の場合、マリアナ海嶺付近の深海で産卵・孵化した後、この幼生形態で太平洋を渡る長旅をします。
レプトセファルスの体は透明で葉のように扁平であり、体内には半透明のゼリー状物質が詰まっています。体長は最大で数センチメートルになります。消化管はあるものの、この時期は固形物をほとんど食べず、海水中の有機物(海洋雪など)を体表から吸収していると考えられています。
幼生は北赤道海流や黒潮に乗って日本近海まで運ばれ、沿岸に近づくとシラスウナギ(ガラスウナギ)へと変態します。シラスウナギは透明で細長く、河川を遡上して淡水域で成長します。
ニホンウナギの産卵場所の特定は長年の謎でしたが、近年の調査でマリアナ海嶺西方であることが確認されました。しかし産卵の詳細な生態はいまだ不明な部分が多く、完全養殖の実現が急がれています。レプトセファルスの研究は、ニホンウナギの資源保護・増殖技術開発において重要な意義を持ちます。
使い方・例文
漁師がシラスウナギとして河口付近で採捕するものは、レプトセファルスから変態した直後の段階であり、鰻の蒲焼きになる成体への長い旅の出発点でもあります。
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