ナマケモノ科とは?
なまけものか
ナマケモノ科とは、中南米の熱帯雨林に生息し、木にぶら下がってゆっくり動く独特の哺乳類の科です。
ナマケモノ科(Bradypodidae)は、哺乳類の異節上目(Xenarthra)に属する科で、中南米の熱帯雨林に生息します。現生種は3趾ナマケモノ属(Bradypus)の4種が含まれます(なお、2趾ナマケモノはチャバネナマケモノ科(Choloepodidae)として別科に分けるのが現在の主流です)。
ナマケモノの最大の特徴は、そのきわめてゆっくりとした動きと代謝の低さです。一日の大半を樹上でぶら下がったまま過ごし、移動速度は毎分数メートル程度と哺乳類中最低クラスです。体温も変動しやすく、哺乳類としては珍しく低い体温で生活します。
食性は葉食で、消化の難しい葉を主食とするため、消化に数日かかることがあります。胃は複数の部屋に分かれており、葉の繊維を微生物の助けを借りてゆっくり発酵・消化します。
3趾ナマケモノは週に一度程度、排泄のためだけに木から降り地面に降ります。毛並みには藻類や菌類が共生しており、緑色を帯びることで樹上での保護色になるとともに、独自の生態系を形成しています。この毛に共生する昆虫と藻類の関係は生態学的にも注目されています。
熱帯雨林の破壊や違法ペット取引により生息数が減少している種もあり、保護活動が行われています。
使い方・例文
ナマケモノが木にぶら下がったままほとんど動かない映像はバラエティ番組や自然ドキュメンタリーで頻繁に取り上げられます。ナマケモノ科の動物は「遅さ」の象徴として比喩的にも用いられます。
この用語をシェア
最終更新: