ナベヅルとは?
なべづる
ナベヅルとは、東アジアに生息するツル科の渡り鳥で、日本では鹿児島県出水市に世界最大の越冬地があり、国の天然記念物にも指定されている鳥です。
ナベヅル(鍋鶴、学名:Grus monacha)は、ツル科に属する中型の渡り鳥です。体長はおよそ95〜100センチメートルで、全身が主に黒っぽい羽毛で覆われていますが、頭頂部は白く、眼の周囲は赤い皮膚が露出しています。この外見が黒い鍋に似ていることから「ナベヅル」の名がついたとされています。
繁殖地はロシア極東のシベリアや中国北東部などで、秋になると日本や中国南部へ渡り越冬します。日本における最大の越冬地は鹿児島県出水市の出水平野で、毎年1万羽を超えるナベヅルが飛来します。これは世界のナベヅル個体数の大部分を占める数であり、国際的にも重要な越冬地として知られています。
ナベヅルは国の天然記念物に指定されているほか、出水市の越冬地は国の特別天然記念物にもなっています。また、ツルは古来より日本文化の中で長寿・吉祥の象徴として親しまれており、折り紙の「鶴」や絵画・工芸品にもしばしば描かれています。
一方で、出水平野への集中越冬は鳥インフルエンザの感染リスクという課題も抱えており、分散越冬の促進など保護管理の取り組みが続けられています。
使い方・例文
冬の出水平野でナベヅルの群れが飛来する映像はニュースでも紹介され、野鳥観察のスポットとして毎年多くの観光客が訪れます。
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