ナノ粒子製剤とは?
なのりゅうしせいざい
ナノ粒子製剤とは、1〜1000ナノメートル程度の超微細粒子に薬物を封入または担持させた、次世代型のドラッグデリバリーシステムです。
ナノ粒子製剤とは、ナノメートルスケール(1nm=10億分の1メートル)の微粒子を薬物の運搬体として用いる製剤技術の総称です。粒子サイズが極めて小さいため、通常の製剤では到達しにくい組織・細胞への薬物送達が可能となり、薬効の向上と副作用の低減が期待できます。
- 高分子ナノ粒子:生分解性ポリマー(PLGAなど)で薬物を包んだ粒子。徐放性が得られる
- 金属ナノ粒子:金・鉄などの金属粒子。診断用造影剤や温熱療法にも応用
- 固体脂質ナノ粒子:脂質系で安定性が高く、経口・経皮吸収の改善に使われる
- デンドリマー:枝分かれ構造の高分子で、表面に薬物を結合させる
特にがん治療への応用が盛んで、腫瘍部位の血管透過性が高い特性(EPR効果)を利用した集積や、抗体などで腫瘍細胞を標的とするアクティブターゲティングが研究されています。またmRNA新型コロナウイルスワクチンに使われた脂質ナノ粒子(LNP)もナノ粒子製剤の一種であり、核酸医薬品の送達基盤として注目されています。製造の均一性や長期安定性の確保が課題となっています。
使い方・例文
新型コロナウイルスのmRNAワクチンは脂質ナノ粒子(LNP)を用いた製剤の代表例で、壊れやすいmRNAを細胞内に効率よく届けるためにナノ粒子技術が活用されています。
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