ドロップキャップとは?
どろっぷきゃっぷ
ドロップキャップとは、書籍や雑誌の章の冒頭で最初の文字だけを大きくして本文に沈み込ませる装飾的な組版技法のことです。
ドロップキャップ(drop cap)とは、本文の最初の一文字(または数文字)を通常より大幅に大きくし、隣接する本文テキストの中に埋め込むように配置する組版・タイポグラフィの技法です。「落とし大文字」とも呼ばれます。英語の drop cap は「落ちた(drop)大文字(capital letter)」を意味します。
ドロップキャップの歴史は非常に古く、中世ヨーロッパの手書き写本にまでさかのぼります。写本師(スクリプトリウム)が章の冒頭を美しく装飾する慣習として生まれ、グーテンベルクの活版印刷技術の登場後も印刷物に引き継がれました。16世紀以降は書籍の章頭に欠かせない装飾として定着し、現代に至るまで雑誌・書籍・ウェブメディアで広く使われています。
現代のデジタル組版では、CSS(ウェブ)や InDesign・QuarkXPress(DTP)で簡単にドロップキャップを実現できます。ウェブでは CSS の :first-letter 擬似要素を使って最初の文字だけスタイルを変えることができます。
ドロップキャップが持つ主な効果は次のとおりです。
- 章や記事の始まりを視覚的に明確に示す
- 読者の目を自然に誘導して読み始めやすくする
- 紙面・画面に格調や個性を与える装飾効果
- ブランドや媒体のビジュアルアイデンティティを強化する
文字の大きさは本文の2〜5行分の高さに相当するものが一般的で、本文テキストは大文字の右側と下側に回り込む形になります。
使い方・例文
小説の各章の冒頭で最初の「あ」だけが大きく飾られていたり、雑誌の特集記事の書き出し文字が大きく沈み込んで配置されているのがドロップキャップです。
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