トリフォリウムとは?
とりふぉりうむ
トリフォリウムとは、ゴシックやロマネスク建築の大聖堂において、アーケード(1階列柱廊)とクレストリー(高窓部)の間に設けられた細長い通廊または装飾的なアーケードのことです。
トリフォリウム(Triforium)とは、主に中世ヨーロッパの大聖堂や修道院教会に見られる建築要素で、身廊(ネイヴ)の内壁において地階のアーケードと上部のクレストリー(高窓部)の中間に位置する、細長い通廊状の空間またはアーケード列を指します。
語源はラテン語のtri-(三)とforis(扉・開口部)に由来するとも言われ、三連アーチが並ぶ形状に由来するという説もあります。
トリフォリウムには建築的・機能的に次のような役割があります。
- 屋根裏や側廊上部の隠れた空間(暗いトリフォリウム)への通路
- 聖堂内部のプロポーション(縦の分節)を美しく整える視覚的効果
- 後期ゴシック(特にフランスのレイヨナン様式以降)では窓が設けられ採光にも貢献
初期のロマネスク建築では壁厚内を通る暗い回廊でしたが、ゴシック建築の発展とともに繊細な細柱や尖頭アーチで装飾された透かし彫り状の意匠へと進化しました。フランスのシャルトル大聖堂やランス大聖堂、イギリスのウェストミンスター寺院など著名な聖堂に見事なトリフォリウムが残されています。
使い方・例文
ゴシック大聖堂の内部を見上げると、地上の列柱廊と高い窓の間に繊細なアーチが連続する帯状の空間が見えますが、それがトリフォリウムです。
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