デセレロンとは?
でせれろん
デセレロンとは、航空機の主翼に取り付けられた補助翼(エルロン)が、減速用のエアブレーキ(スポイラー)としても機能する複合操縦翼面のことです。
デセレロン(deceleron)とは、「減速する(decelerate)」と「エルロン(aileron)」を組み合わせた造語で、通常の補助翼(エルロン)に加えてスポイラー(空気抵抗板)の機能を兼ね備えた飛行制御翼面です。
通常の航空機では、エルロンはロール(左右の傾き)制御に、スポイラーは揚力減少や減速に、それぞれ別個の翼面が担当します。デセレロンではこれらを一体化し、単一の翼面が二つの役割を果たします。具体的には、左右の翼面を非対称に動かすことでロール操作を行い、両方を同時に持ち上げることで揚力を減じて減速効果を得ます。
この設計のおもな利点は次のとおりです。
- 翼の構造を簡素化して重量を削減できる。
- 別途スポイラー機構を設ける必要がなくなる。
- 高速飛行時の急減速をより素早く行える可能性がある。
デセレロンはノースロップ社が開発したYB-49などの試験機・軍用機で実用化の試みがなされた歴史があり、全翼機や無尾翼機のような特殊なレイアウトの機体では特に有効とされます。現代の民間旅客機では一般化していませんが、航空工学・軍用機設計の文脈で言及される専門用語です。
使い方・例文
全翼機のように水平尾翼を持たない航空機の設計において、エルロンとスポイラーを兼ねるデセレロンが採用された事例は、航空工学の教科書や軍用機の技術解説で登場します。
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