テンレック目とは?
てんれっくもく
テンレック目とは、アフリカやマダガスカルを中心に分布する小型哺乳類のグループで、モグラに似た外見を持つ目(もく)です。
テンレック目(Afrosoricida)は、哺乳類の分類群の一つで、テンレック科・キンモグラ科・オッター・シュルー科などを含む目(もく)です。かつてはモグラやトガリネズミと同じ「食虫目」に分類されていましたが、現在は分子系統学の発展により独立した目として扱われています。
主な生息地はマダガスカルとアフリカ大陸で、多くの種が熱帯・亜熱帯の森林や湿地に暮らします。体型はさまざまで、ハリネズミに似た棘を持つものや、水中生活に適応したものなど多様性に富んでいます。代表的な動物にはテンレック(コモンテンレック)があり、マダガスカルに固有の種として知られています。
テンレック目の動物の特徴として、以下が挙げられます。
- 体温調節が不完全で、環境温度に合わせて体温が変動しやすい
- 冬眠や夏眠を行う種が多い
- 繁殖力が高く、一度に多数の仔を産む種もある
- 昆虫やミミズなどを主食とする
テンレック目は哺乳類の進化と収斂進化(異なる系統の動物が似た形態に進化する現象)を研究するうえで重要な存在です。モグラやハリネズミとは別の進化の道筋をたどりながら、よく似た形や生態を独自に獲得してきた点に、生物学的な意義があります。
使い方・例文
博物館の哺乳類展示コーナーや動物学の教科書で「テンレック目」という分類名を目にすることがあります。マダガスカルの固有種を紹介する自然ドキュメンタリーでも登場します。
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