チベット高気圧とは?
ちべっとこうきあつ
チベット高気圧とは、夏にチベット高原上空の対流圏上層に発達する高気圧で、日本の猛暑に深く関わります。
チベット高気圧とは、主に夏季(6〜9月)にチベット高原の上空、対流圏上層(高度約12〜16km付近)に形成される巨大な高気圧のことです。モンスーンの加熱と深い対流活動によって生じ、アジア全体の天候に大きな影響を与えます。
形成のしくみとしては、チベット高原(平均標高約4500m)が太陽熱で強く温められ、大気の加熱源となることが挙げられます。インド洋方面から流入するモンスーン気流が積乱雲を発達させ、その潜熱放出が上層の暖気核を作り、高気圧として固定されます。
日本の気象との関係で特に重要な点は以下のとおりです。
- チベット高気圧が東に張り出すと、日本付近で太平洋高気圧と重なり合う
- 二つの高気圧に覆われると下降気流が強まり、記録的な猛暑になりやすい
- 上層のジェット気流の位置にも影響し、梅雨明けの時期を左右する
チベット高気圧の東への張り出し具合は夏ごとに異なり、これが日本の夏の厳しさを決める重要な要因の一つとなっています。近年の猛暑年ではチベット高気圧の活発化が繰り返し観測されています。
使い方・例文
夏に「二つの高気圧に覆われる」と天気予報で解説されるとき、チベット高気圧と太平洋高気圧が日本付近で重なっている状況を指します。
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